中国輸入における関税の計算方法を徹底解説!



中国輸入における関税の計算方法を徹底解説!
中国からの輸入時には、関税が発生します。どのような種類の税金がどれくらいかかるかを正しく理解しておかないと、
売上が上がってきたのに利益額が予想したほど出ないと悩むことになるかも知れません。
今回では、中国輸入にまつわる税金の知識を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
目次
1.税関とは?
輸入品にかけられる税金
2.中国輸入にかかる関税とは?
├2-1 個人輸入の場合
├2-2 商用輸入の場合
└2-3 THE CKBでの仕入は、個人輸入?商用輸入?
3.中国輸入における簡易税率と実行関税率
├3-1 簡易税率
└3-2実行関税率
4.関税対策における注意事項
1.税関とは?
関税とは、輸入品にかけられる税金の事です。関税の目的は下記の通りです。
・国の収入源として公共サービスに利用すること
・国内産業を保護すること
関税率は商品カテゴリーによって異なります。輸入する商品の関税率は、
下記の国際統一品目分類のHSコードを確認し、JETROのWorld Tariffデータベースで調べることが出来ます。
・HSコードの確認するための税関の輸出統計品目表(2024年版)
2.中国輸入にかかる関税とは?
中国輸入では、個人と事業者で異なる関税計算が適用されます。関税発生の仕組みを理解し、
具体的な計算に焦点を当てましょう。
2-1 個人輸入の場合
個人輸入について法令上に定義はありません。一般的には「外国の製品を個人で使用することを目的として、
海外の通信販売会社、小売店、メーカーなどから、個人が直接購入すること」と言われています。
引用:税関ホームページ:3001 個人輸入とは(カスタムスアンサー)
個人輸入の場合、課税対象金額は、「商品代金(送料を含む)」の0.6倍です。関税は以下の計算式で求められます。
・個人輸入の関税=商品代金×60%×関税率(※簡易税率or実行関税率)
※簡易税率と実行税率については、後で詳しく説明します。
そして、課税金額の合計が1万円以下の場合は免税となります。従って、上記の式を適用すると、商品代金(送料を含む)が16,666円以下(10,000円÷0.6)の場合は免税となります。
課税金額の合計とは、1注文あたりの金額を指します。しかし、1注文当たりの金額が課税対象であるからといって、例えば1個16,000円の商品を10個発送する場合、インボイスを10通に分けても免税の扱いとはなりません。
同一の発送先に対して同時に10個を送る場合でも、インボイスを分割しても課税の対象となるため、注意が必要です。
酒税やたばこ税は免税の対象外です。革製バッグ、パンスト、タイツ、革靴、手袋などの商品には特別な免税措置は適用されません。ただし、これらがギフトとして扱われる場合を除き、商品代金が16,666円以下であっても、課税の対象となります。
2-2 商用輸入の場合
商用輸入は、商品を輸入して日本国内で販売する事です。商用目的の場合、課税対象金額は
「商品代金+送料・保険料等の諸経費」であり、個人輸入のように0.6掛けの減額はありません。
関税の計算式は以下の通りです。
・商用輸入関税=(商品代金+送料+保険+その他経費)×関税率
輸入の場合、インボイス上の商品価格は外貨であること多いため、
円換算は下記の税関が発表する「外国為替レートの適用値」によって計算されます。
2-3THE CKBでの仕入は、個人輸入?商用輸入?
D2Cの商品の発送は、個人輸入に該当します。一方で、B2Bの商品の発送は商業輸入となります。
ただし、B2Bの発送量が比較的少なく、佐川航空便で発送される場合でも、これは個人輸入に分類されます。
3.中国輸入における簡易税率と実行関税率
関税率には簡易税率と実行関税率の2種類があり、通常は実行関税率が適用されますが、
課税対象金額によっては簡易税率が適用されます。
3-1 簡易税率
簡易税率は、課税対象金額が20万円以下の場合に適用され、品目分類を7区分に大別して税率を確定します。
輸入金額が20万円以下の場合は、以下の表を参照してください。
3-2実行関税率
実行関税率は、商品の種類や仕入先国によって、法律や条約で細かく定められた関税率のことで、
課税対象金額が20万円を超える場合に適用されます。
実行関税率は数千もの分類があるため、下記の税関ホームページで確認できます。
4.関税対策における注意事項
関税を下げるために「アンダーバリュー」といって、インボイス価格を実際の価格よりも低く記入する方法もあります。
しかし、脱税は違法であり、罰則金が科せられる可能性があるため、絶対に行わないよう注意が必要です。
THE CKBが商品を発送する際は、通常の仕入価格に基づいて申告されますので、ご安心ください。
・過少申告加算税:インボイス記載ミスの場合に課せられる税。税金の差額×10~15%が徴収される
・重加算税:故意にインボイスを改ざんした場合に課せられる税。税金の差額×35%が徴収される
※また、他の越境ECにおける関税に関する注意点については、以下の記事を参考にしてください。
関税とは|越境ECを行う際に注意すべき点もあわせて解説 - OPENLOGI オープンロジ
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